標準品
 
■DC標準品「昇塔防止器」の紹介(No.73)
概要

弊社では,DC(デンロコーポレーションの略)標準品シリーズとして主に鉄塔の付属品や周辺製品である「昇塔防止器」,「巡視路橋マイウェイ」,「防音防雀金具」などのマスプロ製品を製作・販売し,ご好評を頂いております。

今回はそのDC標準品シリーズの中でも特にご用命の多い鉄塔用「昇塔防止器」をご紹介します。

弊社の「昇塔防止器」は種類が豊富にあり,アングル鉄塔用,鋼管鉄塔用に加え梯子用,階段用,ラック用などがあり,第三者の昇塔を防止します。

これらの「昇塔防止器」の特徴は以下のとおりです。

  • @ 鉄塔類の主柱材,腹材,水平材および梯子やラックなどに取り付けできます
  • A 山形鋼,鋼管および溝形鋼など様々な形状や構造に取り付けできます
  • B 開閉方式は水平方向への観音開き方式で,専用工具があればナット1個を緩めるだけで容易に開閉できます
  • C 現地孔開け加工は不要であり,短時間で取り付けできます
  • D 薄板のプレートに波付け加工したものを使用し,強度を確保しながら軽量化しています
  • E 遮断バーにパイプを使用して軽量化しています
  • F 昇塔防止器の軽量化を図っているため,現地での取付け作業が容易です
  • G 溶融亜鉛めっきを施しており,耐候性に優れています
  • H ご要望があれば,開閉部に南京錠を取り付けできる仕様にも対応可能です
 
■DC標準品「基礎据付台」の紹介(No.72)
概要

弊社ではDC(デンロコーポレーションの略)標準品シリーズとして「昇塔防止器」,「巡視路橋マイウェイ」,「防音防雀金具」などマスプロ製品を製作・販売し,ご好評を頂いております。

今回はDC標準品シリーズの中から鉄塔基礎材の据付および調整を容易にし,組立工事の合理化に寄与している「基礎据付台」をご紹介します。

弊社の基礎据付台は種類が豊富にあり,アングル鉄塔用,鋼管鉄塔用,XP/XL鉄塔用などに適用できるとともに高さや水平方向の微調整ができ,更に配筋との干渉も少ない構造となっています。

鉄塔の組立工事において,主脚材が二方向に転んでいる碇材基礎工法の場合,基礎工事が完了すれば全体の内の50%の仕事が完了したといわれるくらい据付に高度な技術を必要とします。

地中を深く掘り,狭い基礎孔の中でレベル,深さ,倒れ,各脚間の寸法などを調整する必要があり,非常に難易度が高い作業となりますが,それらが容易にできるようにサポートするのがDC標準品の「基礎据付台」です。

 
■標準品「DCマイウェイ(改良型)」の紹介(No.70)
概要

当社の標準品のひとつである「DCマイウェイ」は送電線巡視路における谷川等に架ける簡易橋として開発され,1984年(昭和59年)から販売を開始しました。販売開始後からご好評を頂いて販路を拡げていき,現在では農業・林業用の作業路,登山路,工事用仮設路等にも簡易橋あるいは仮設橋として,年間30〜50橋のご用命を頂いております。

このたび以下に示す近年の公的な基準や規則類の改正に伴って,マイウェイの基本タイプについて設計内容や構造の見直しを行いましたので,リニューアルしたマイウェイをご紹介させて頂きます。

  • 2009年「労働安全衛生規則(足場等関係):労働省労働局・労働基準監督署」の改正
  • 2017年「橋,高架の道路等の技術基準(道路橋示方書):国土交通省道路局」の改正

本稿では,その見直し内容や見直した構造での信頼性確認試験などの結果につきましてもご報告いたします。

 
■鉄塔節点部遮断型昇塔防止装置「段差型昇塔防止器」の紹介(No.65)
概要

鉄塔用昇塔防止器には,第三者への昇塔禁止を明示する目的の「象徴的遮断仕様」と,完全に昇塔できなくする目的の「物理的遮断仕様」の2様があります。前者は第三者の昇塔を完全に遮断するよりは注意喚起を目的とする仕様で,後者は第三者の昇塔を物理的に完全に防止することを目的とする仕様です。当社ではそれぞれの目的に応じた昇塔防止器を開発し,販売しています。

今回,新たにアングル鉄塔の構造的特性を生かしたコストパフォーマンスの高い, 物理的に昇塔を防止することのできる「段差型昇塔防止器」(特許第5791379号)を開発しましたので,紹介します。

 
■送電用鉄塔 雨水飛散対策金具の紹介(No.64)
概要

送電用鉄塔からの雨水落下によって住宅の屋根やベランダに発生する騒音が問題となり,現地調査の結果,鉄塔のある構造部分から大粒の雨水が飛散する現象が確認された。そこで,当該鉄塔の問題箇所を部分モデルとする試験体を実物大で製作し,この試験体に水を散布することで,鉄塔での雨水飛散現象の再現を試みた。散水方法は主柱材および斜材それぞれからホースで少しずつ水を流す方法をとった。水を流す位置によって飛散状況がどのように変わるかなど雨水飛散現象のメカニズムの確認もできた。さらに,雨水飛散対策品を複数試作し,試験体を用いてそれらの効果を検証した。その結果,主柱材および斜材から流れてくる水を主柱材の塔体内面側へ誘導できるような構造をした対策品が最も効果的であるとわかった。さらに,対策品は,取付けが比較的容易であるバンド構造を採用し,落下の防止なども考慮して製品化した。当該鉄塔への取付け後の効果確認結果についてもまとめたので報告する。

 
■パラボラアンテナ架台用耐震金具「DCスタビライザー」の紹介(No.59)
概要

現在のライフラインのひとつである情報通信インフラはますます重要度を増してきています。この情報通信手段として,パラボラアンテナなど各種アンテナを搭載したマイクロ無線通信鉄塔が数多く建設されています。

パラボラアンテナは,一般的には鉄塔上部のリング構成材にアンテナ架台を介して取り付けられており,リング構成材とアンテナ架台の接続にはXボルトが使用される場合があります。しかし,Vボルトは荷重方向によっては接合耐力が弱いため,この固定方法では地震などの大きな荷重が加わった時にアンテナ架台の位置が変位してしまう恐れがあります。そして,アンテナ架台の位置が変位してしまうとパラボラアンテナの方向が変わるため,通信障害を来たす可能性があります。

そこで,地震時の強い揺れに対しても,アンテナ架台を強力に固定することができるパラボラアンテナ架台用耐震金具「DCスタビライザー」をご紹介します。本製品は,Vボルトでリング構成材に取付けられた既存のアンテナ架台を強力に固定し,地震時の横揺れなどによる変位を防ぐことで,安全で安心した情報通信インフラを構築することができます。

また,現地孔明け加工なしで対応できるため,現地孔明け加工時に発生する切屑の飛散対策や,現地孔明け加工後に必要となる防錆処置などが不要となる利点があります。

 
■シンプルマストの紹介(No.56)
概要

当社では,この度,鋼管単柱鉄塔に嵌合継手を採用した「シンプルマスト」を開発しました。ここで,嵌合継手とは,上下鋼管を嵌め合わせて圧入するだけの継手形式をいいます。

これまでの鋼管単柱鉄塔の継手には,高力ボルト締結によるフランジ形式を採用することが一般的であったため,すべての継手箇所で高力ボルトの締付け作業および管理が必要でした。しかし,「シンプルマスト」では,それらの作業や管理による負担を軽減できるため,施工時間を短縮することができます。また,「シンプルマスト」にはフランジやリブプレートがないため,見た目がシンプルです。

本稿では,この「シンプルマスト」に関する基本仕様,製作・施工方法および強度性能などの概要について紹介します。

 
■デンロ標準品の総合紹介(No.54)
概要

当社は長年,鉄塔周辺の作業効率や安全性の向上などを願い,数々のデンロ標準品をご提供してきました。

デンロ標準品には,第三者の昇塔を防ぐ「昇塔防止器」,山道などを安全に移動するための巡視路用として「マイウェイ」(簡易橋)および「巡視路用手摺」など,そして,鉄塔組立効率の向上を目的とした「基礎据付台」,更には,街を飾る「フローラ」(柱上花飾り器)などがあります。

これまで,本技報において製品毎の個別紹介をしてきましたが,総合的にまとめたものがありませんでした。そこで,今回は主なデンロ標準品のラインアップを紹介します。

 
■鉄塔用面遮断装置のご紹介(No.53)
概要

多くの送電鉄塔や通信鉄塔では,第三者が敷地内に侵入して鉄塔へ昇ることを防止するため,昇塔防止の対策が取られています。

一般的に,昇塔防止の対策としては主柱材に取付ける昇塔防止器が多く採用されていますが,この主柱材に取付ける昇塔防止器だけでは,第三者の昇塔を完全に防止することに限界があるため,鉄塔全面から第三者の昇塔を遮断する面遮断装置の必要性が高まってきました。

当社では,従来から面遮断装置を提供してきましたが,この度,昇塔防止効果が非常に高く,更に取付作業が簡単な面遮断装置として,新たに「シンプルシャダンF型」を開発しました。そこで,本報では,この「シンプルシャダンF型」を含め,これまでに開発した面遮断装置シリーズについてご紹介します。

 
■デンロ標準品「基礎据付台」の紹介(No.52)
概要

デンロ標準品「基礎据付台」は,送電用鉄塔の基礎材を正確かつ簡単に据付けできる据付架台です。当社では,鉄塔タイプ別(鋼管鉄塔,アングル鉄塔)に様々な部材サイズに適応できるように据付架台のタイプを用意しています。

この基礎据付台は,現在まで全国の数多くの現場で使用されており,鉄塔建設工事の施工性・安全性の向上に役立っています。

今回,全タイプの基礎据付台について,その概要をご紹介します。

 
■デンロ標準品「マイウェイ」の紹介(No.51)
概要

マイウェイは,当初,送電線巡視路用の軽量コンパクトな組立歩廊・組立簡易橋として,弊社で開発し,昭和59年に発売を開始しました。その後,軽量で,素早く施工でき,かつ丈夫であることから,各方面からご好評を頂き,販路を広めて参りました。そして,林業用,農業用,登山用,仮設工事用など多種多様なニーズにお応えするために様々な改良を進めて参りました。

そこで,これらマイウェイの全タイプについての概要をご紹介致します。

今後の新たなご用命のご参考にして頂ければ幸いです。

 
■デンロ昇塔防止器シリーズの紹介(No.50)
概要

当社では,鉄塔周辺の治具・金具・付帯設備に関して,鉄塔の組立工事や保守点検等におけるお客様の多様なニーズや用途に適合できるように研究・開発を行い,標準品として販売してきました。

 これら標準品群の中から,今回はデンロ昇塔防止器の特徴や仕様をダイジェスト版としてまとめましたので,ご紹介します。

 デンロ昇塔防止器シリーズの特長は以下の通りです。

  • @ 各種鉄塔の主柱材,腹材,水平材および梯子やラックなどの付帯設備に取付けできます。
  • A 山形鋼,鋼管および溝形鋼など様々な形状や構造に取付けできます。
  • B 開閉方式は水平方向への観音開き方式で,工具があればナット1個を緩めるだけで開閉できるため,開閉作業が容易です。
  • C 現地孔明け加工は不要であり,短時間で取付けできます。
  • D 薄板のPLに波付け加工したものを使用し,強度を確保しながら軽量化しています。
  • E 遮蔽バーにパイプを使用して軽量化しています。
  • F 昇塔防止器の軽量化を図っているため,現地での取付け作業が容易です。
  • G 溶融亜鉛めっきを施しており,耐候性に優れています。
 
■鋼管鉄塔腹材端部補修金具「かんたんチェック」の紹介(No.49)
概要

鋼管鉄塔の腹材内に鳥類が営巣し,内部に堆積した巣の残骸が鋼管内部の腐食を進行させる事例が増えてきています。

この度,営巣防止効果が非常に高い管端補修金具「かんたんチェック」を開発しました。その特徴は以下の通りです。

  • @ 現地加工は不要であり,短時間で取付けが可能です。
  • A 既設のボルトを緩めることなく取付けが可能です。
  • B 端部遮蔽率が平均95%あり,風による笛吹き現象を抑えます。
  • C 鳥類の侵入を100%阻止します。
  • D オールステンレス製で防錆効果抜群です。
 
■デンロ昇塔防止器シリーズ 面遮断装置「シンプルシャダン」の紹介(No.47)
概要

この度,昇塔防止効果が非常に高い全面遮断装置「シンプルシャダン」を開発しました。その特徴は以下の通りです。

  • @ 現地加工は不要であり,短時間で組立てが可能です。
  • A 図面があれば現地スケッチなしで製作できます。
  • B 面方向の遮断材は長さ調整可能なので施工が簡単で,取付位置を選びません。
  • C 面方向からの昇塔防止効果が上がります。主柱材用昇塔防止器と組み合わせることで,昇塔防止効果は更に向上します。
  • D 溶融亜鉛めっきを施しており,耐侯性に優れています。
  • E アングル鉄塔,鋼管鉄塔へは取付金具を変更することで取付けできます。


■鉄塔用「アングル式ステップ装置」(特許申請中)の紹介(No.46)
概要
 アングル式ステップ装置は,鋼管鉄塔主柱材や自動昇降機用レールを利用して現地で測量を行なわずに取付けることができる昇降用設備です。
 図面だけで対応でき,部品を共通化する事により大幅なコストダウンを図るとともに,より安全に昇降できます。


■ND式耐雪型昇塔防止器の紹介(No.45)
概要
 鉄塔には第三者の昇塔を防止する目的で昇塔防止器が設置されています。今回,多雪地域用に耐雪型のアンブレラ型昇塔防止器を開発しました。アンブレラ型昇塔防止器は,従来の昇塔防止器と同様に水平に開閉でき,開閉幅が広いという特徴を持ち,昇降時の負担を軽減する製品です。
 雪害に強く,開閉が観音開きでスムーズに行え,開閉幅が広いアンブレラ型昇塔防止器の特徴,載荷試験による強度確認を中心に,その他の耐雪型昇塔防止器も併せて紹介します。


■鉄塔塗装用簡易足場「止まり木ステップ」のご紹介(No.44)
概要
 本製品は,鉄塔の塗装作業等の塔上作業用簡易足場です。 
 本製品は,これまで重労働であった塔上塗装作業がより安全に,より効率的に,より安定して行えるよう四国電力株式会社,株式会社四電工および日本電炉株式会社で共同開発しました。
 特に大型鋼管鉄塔で効果を発揮し,以下の特徴があります。
@専用バンドを使用しているため,短時間で簡単に取付け・取外しが可能で,移動も楽に出来ます。
A斜材・水平材に適用でき,塔体幅が大きく,足場の設置が困難な鉄塔で効果を発揮します。
B実規模強度試験を行い,安全性を確認しています。
C足場部はオールアルミ材で非常に軽量です。
D足場部はオールアルミ材であり,バンド部は溶融亜鉛めっきを施しているため,耐侯性に優れています。
E作業姿勢の変更にも対応出来ます。(但し,安全帯を必ず併用してください。)


■鉄塔昇塔防止強化柵「ガード・アップ」のご紹介(No.43)
概要
 鉄塔昇塔防止強化柵「ガード・アップ」は,既設の鉄塔昇塔防止製品に取付けることにより,鉄塔への第三者の昇塔をより強固に防止するものです。
 現地加工は不要で,短時間で取り付けることができます。


■鉄塔の「鳥害」,「落雪・落氷」,「風騒音」,「飛球」対策用多目的ネットの紹介(No.42)
概要
 近年,国と国民全体が環境に対して厳しい目を向けるようになってきており、様々な環境関連法や制度が整備されてきています。さらに,環境税などの環境使用料の導入についても検討されつつあります。
 ここで,私たちが携わっている鉄塔に目を向けて見ると,鉄塔自身の環境問題としては日照阻害,眺望阻害,風騒音,電波障害などが挙げられますが,鉄塔自身はそこに存在していることで環境汚染につながる問題は発生しません。しかし,二次的な環境悪化として,「鳥フン公害」や「落雪,落氷による近隣住民の生活環境悪化」の可能性があります。
 日照阻害や眺望阻害については形状の変更などでの対応となりますが「鳥フン公害」や「落雪,落氷による生活環境悪化」については環境悪化を生じる要因を取り除かなければなりません。
 この環境悪化の要因を取り除くものとして鉄塔用多目的ネットがあります。
 そこで,本稿ではこの鉄塔用多目的ネットを紹介します。この多目的ネットは前述の使用目的のほかに,ゴルフボールなどから機器類を守るための防球ネットとしても使用することができます。


■高速道路のETC用門柱と架台の紹介(No.37)
概要
 弊社ではこれまでに,電力会社,官公庁,移動体社殿および各関連会社殿に送電用鉄塔や通信用鉄塔をはじめ,鉄構類,門柱類,単柱類等の鋼構造物を納めてきました。
 これらの経験を生かして高速道路の料金所に導入されたETC用の門柱と架台の設計・制作も行っており,その設計仕様と設置事例等をご紹介します。


■拡底オーガ基礎用基礎材据付装置の紹介(No.32)
概要
 送電用鉄塔の基礎として標準的に用いられてきた逆T字型の基礎は、余分に掘削して埋め戻さなければな らず、作業性と経済性に問題がありました。
 これらの問題点を解決するために、拡底オーガ基礎工法を開発しました。
 拡底オーガ基礎は、基礎床板部を拡底掘削機で拡幅掘削することにより、逆T字基礎のように余分に掘削 して埋め戻す必要がなく、合理的で経済的な基礎工法です。
 この工法は、掘削孔の外で作業ができるため、墜落などに対しての安全性の向上ができることおよび掘削 穴内の狭いスペースでの作業から開放されることにより、作業環境の向上と工期短縮および工事費の低減が 可能となります。
 そこで、掘削作業と同様に、基礎掘削穴に入ることなく、基礎材の据え付けが可能で、コンクリート打設 後に基礎材の据付寸法調整ができる拡底オーガ基礎用の基礎材据付装置の開発を行ったので紹介します。



■道路用門柱の紹介(No.30)
概要
 高速道路や一般国道などにおいて、道路交通の安全と円滑化を一層増進するために標識、信号機や交 通監視カメラなどを搭載する道路用門型鋼構造物(以下、道路用門柱)の建設が必要となっています。
 そこで、弊社ではこれらの製品を、より早く、より安く供給できるように標準化しました。
 その設計仕様や設置事例および標準仕様などについて紹介します。



■鉄塔主柱材ボルト弛み防止対策『円形固定ナット』の紹介(No.28)
概要
 第三者が送電用鉄塔や無線用鉄塔のボルトを取外しにくくすることを目的とした、「円形固定ナット」 を開発しましたので、ここに御紹介いたします。



■改良型「NDマイクロポール」の紹介(No.26)
概要
 当社の標準品「NDマイクロポール」は、多重無線回線のマイクロ派帯に対応した鋼管単柱型の標準無 線鉄塔です。モノポール構造のため、運搬、組立、建柱等の作業が容易に出来る事により、御発注から現 地組立までの工期短縮に効果的です。
 当社はこのたび、アンテナの周波数、鉄塔高、付属品等の適用範囲をさら拡大した改良型「NDマイクロポール」を開発致しました。防災行政用・電力保安設備等の無線鉄塔はもちろん、移動通信用鉄塔・照明塔や非常サイレン塔などの施設柱としても御利用頂けます。



■北奥・山形幹線に採用されたND式基礎据付台の紹介(No.25)
概要
 今回、北奥・山形幹線に採用されたND式基礎据付台は、超高圧幹線のアングル鉄塔、並びにパイプ 鉄塔用の2種類です。
 鉄塔の基礎材と基礎据付台が一体になるように、従来タイプのものを御客先の全面的なご協力を戴いて 改良し、採用されましたので紹介します。



■NDマイウェイ(小規模橋)の紹介(No.22)
概要
 当社では、このたび鋼橋梁の設計・製作の一環として、各種道路橋設計指針・規準に基づき従来のND マイウェイシリーズを発展させた小規模橋の開発を行いました。この小規模橋は各種基準を満たしている ため、一般公道での使用も可能であり、軽自動車(許容最大荷重1200kg)の通行も考慮して設計してい ます。



■NDマイウェイの強力型の紹介(No.21)
概要
 当社では、このたびユーザーニーズにお答えして、工事用機材運搬車の通行を可能にすることを目的に、 許容最大荷重1200kgと、従来NDマイウェイシリーズの許容最大荷重(400kg)を大幅に上回るN Dマイウェイ強力型の開発を行いました。



■ND式基礎据付架台の紹介(下)(No.20)
概要
 先号では、ND式基礎据付台の種類、型別仕様、構造、載荷試験状況など、主に据付台本体の仕様や特 長を紹介致しました。
 本号では、主にND式基礎据付台を実際に使用した施工例を御紹介しながら、基礎据付方法について説 明させていただきます。



■ND式基礎据付台の紹介(上)(No.19)
概要
 ND式基礎据付台は、鉄塔基礎材の据付を正確かつ能率良く行うため専用治具です。これまでの豊富 な供給実績をもとに、各ユーザーの方々の貴重な御意見を拝聴しながら、改良を重ねてまいりました。
 本号では、ND式基礎据付台の種類、型別仕様、構造、載荷試験状況など、主に架台本体の仕様や特長 について御紹介します。
 また(下)では、型別の施工実例を挙げながら、基礎材の据付方法について御紹介させていただく予定 です。



■ND式三角鋼管通信用鉄塔「ムセン」の紹介(No.18)
概要
 「ムセン」は、標準設計による三角断面の通信用鋼管鉄塔で、マイクロ通信や移動帯通信用のアンテ ナが搭載でき、軽量、安価、短納期、組立簡単、場所を問わない、シンプル、建設省の規格に合格という ユニークな特長を持っています。
 本号では、「ムセン」の特徴、形状、重量、設計仕様について紹介します。



■ND式防音防雀金具の紹介(No.17)
概要
 ND式防音防雀金具は、1985年に開発し、約3年間の実用テストで性能を確認したのち、1987年春から、 販売を開始しました。
 防音防雀金具の基本的な性能につきましては、デンロ技報bU(1988年1月発行)に紹介しておりま す。 
 今回は、防音防雀金具を採用していただく時に、特に問題となることの多い耐食性(鉄塔材への影響) を中心に、テストの結果を紹介します。
 おかげさまで、ND式防音防雀金具は、電源開発(株)殿、日本テレコム(株)殿、日本電信電話(株)殿、東 京電力(株)殿、第二電電(株)殿、四国電力(株)殿などに採用していただき、好評をいただいております。



■岸壁の見張り番「コスタピア」の紹介(No.14)
概要
 岸壁の見張り番「コスタピア」と名づけた組立・収納式の岸壁用車止めをご紹介いたします。
 コスタピアは、組み立てた状態では、高さ600o程度のフェンス状の車止めとなり、高い視認性を確保 します。また、車が衝突した時には、フェンス状の構造体が車の衝撃を吸収するように働き、運転者を守 るとともに車が海に転落するのを防ぎます。収納状態では、これまでの車止めと変わらないものとなり、 けい船索の移動や荷役の支障になりません。
 車の転落事故が頻発している港湾の岸壁にコスタピアを配置していただきますと、大きな効果を発揮し ます。
 「コスタピア」という名前は、「コスタ」(海辺の)と「タピア」(壁)というスペイン語から生まれ ました。車の転落を防ぎ、人命を守るおしゃれな機能的フェンス・車止めとしてご採用をお願いいたしま す。



■収納用はしご「ノンクラッド」の紹介(No.13)
概要
 収納式はしご「ノンクラッド」をご紹介いたします。
 「ノンクラッド」は、折りたたみ収納式の千鳥はしごです。使用しない時は簡単に折りたたむことがで き、折りたたむと捧状になって手がかり足がかりがなくなるため、部外者の昇降を不可能にします。一方、 関係者が使用する時は、幅 430ミリの千鳥はしごとなって楽に昇降できるという機能を持っています。
 公衆の事故を防止するという社会的二一ズの高まりから、鉄塔・鉄柱・モノポール・高架橋・橋梁の保 守点検用はしご、建築物の非常用避難はしごなど幅広い用途にご使用いただけます。各種用途に合わせた 取付金具も取り揃えておりますので、ご採用の程よろしくお願い申し上げます。



■新型道路用スノードライバーの紹介(No.12)
概要
 わが国は世界でも有数の多雪国であり、雪は人々の生活に大きな影響を与えている。
 特に、近年のモータリゼイションで道路交通に与える影響は大きく、積雪の多い地域では地吹雪による視 程障害、吹溜り、雪庇等によって、しばしば交通障害が発生している。
 そこで当社では、これまで送電用鉄塔に使用して実績を上げて来た雪庇吹払い柵(以下スノードライバ という)に改良を加え、新しいタイプの道路用スノードライバーを開発した。
 新型道路用スノードライバーは、従来から道路の防雪に用いられている大規模な壁状・又はこれに類した 形状の吹払い柵とはまったく異った原理によっている。
 新型道路用スノードライバーは、特殊加工を施した翼状の鋼板を風向変換翼として垂直に配列し、この風 向変換翼群の持つ空力的特性で道路風下側に発生する吹溜り等を吹払って、道路上の積雪を少くすると共に、 地吹雪時の視程障害の緩和を目的としている。
 現地での実証に先立ち、風洞実験によって流入・流出風の可視化・風速分布の測定を行い、路面吹溜りや 雪庇の発生と落下、雪崩などの防止・抑制の可能性を確認すると共に、最も効果的な流出角度の選定するた めの試験を実施した。
 今回の試験と送電用鉄塔での実績を踏えて、冬期平地における現地での吹払い効果の確認を行った結果、 風下側に地肌がみられる程の吹払い効果が認められた。
 特に柵に対して正対風および斜風を伴う降雪時には、柵高の5〜7倍付近まで吹払い効果があることが判 った。
 本報では、上に述べた風洞実験および実物による現地確認効果について紹介する。



■「フローラ」花博に協賛出展(No.11)
概要
 前報(No.10)で紹介しました’昇降・位置決め自在’柱上花飾り「フローラ」が各地で好評を博してい ます。
 「フローラ」は、ブレーキ付きの昇降ユニットが付いた本体と、鉢花を飾る鉢受けでできています。
 「フローラ」は、今までの鉢飾りにない3つの特徴があります。

 1.昇降自在
 本体には昇降ユニットが付いていますので、鉢花を交換したり水やりをする時には、鉢受けを地上1メートル程度の作業しやすい高さに下げることができます。
 2.位置決め自在
 昇降ユニットには、任意の高さで止められるブレーキとストッパーがついていますので、好きな高さに鉢花を飾ることができます。

 3.確かな安全
 昇降ユニットには、操作ミスによる鉢受けの落下を防ぐためにプレーキを設け、さらにいたずらによる事故を防ぐため、ロック式ストッパーを取り付け十分な安全対策を施しています。

 現在「フローラ」を各地で取付けて試用いただきながら、あわせて引きつづきより優れたデザインや機能 の研究を進めています。本報ではこのような「フローラ」について、花の万博への協賛出展ほか各地でのデ モンストレーションの状況について紹介いたします。



■花と緑で街を飾る新製品の紹介(No.10)
概要
 花と緑で街を飾る新製品を紹介いたします。  「フローラ」は、アーケード柱や照明柱などの街路柱に、鉢花や観葉植物を飾る装置です。茶色塗装や  カラー化された街路柱には、同系の塗装を施したフローラを、コンクリート面やめっき面には、お好みの カラーシート(貼紙防止機能付き)と同色のフローラを取り付けますと、花の色が映えて、美しい街並み ができあがります。
 「すくすくサポート」は、樹木育成機能を持つ金属製樹木支柱です。樹木育成機能とは、「すくすくサポー ト」の地中部分を多孔タンクとして、中空でつながった地上部分に設けた開口部から常時エアレーション (空気供給)、給水ができる機能で、これまでの丸太製支柱や他の金属製支柱には見られない木にやさし い樹木支柱です。

 「フローラ」で街路柱をカラフルに飾り、「すくすくサポート」で、生き生きした緑の街路樹を作り出 すと、アメニティストリートで結ばれた街ができあがります。

 当社の、花と緑のための新製品「フローラ」、「すくすくサポート」を紹介いたします。



■活線防護商品の紹介(No.9)
概要
 コンピュータをはじめとするディジタル機器の普及に伴い電力の安定供給は、ますます重要になってき ています。
 一方、都市部及びその周辺部の開発が年々盛んになりつつあり、工事期間の短縮のために重機が駆使さ れていることから、架空送電線への接触の恐れが増大しています。
 当社では、送電線線下付近の工事現場で活線を防護する設備として、種々の仮腕金やポール等の支持物 と、標識用に展張するケブラー繊維製ロープ「フィリストラン」や標示旗を開発、提供してまいりました。
 今回は、活線防護商品として、以下の商品群の中から各種支持物を紹介いたします。

     支持物:展張用仮腕金 A型
        :展張用仮腕金 B型
        :展張用仮腕金 E型
        :簡易型保護線ポール
   標識ロープ:フィリストラン 各種
     その他:標識旗
        :ロープマスタ (異常張力緩和装置)
        :ND簡易スペーサ (ロープ安定装置)



■巡視路用製品の紹介(No.8)
概要
 送電線の保守で重要な役割を果たしている巡視の安全性を高め、負担を軽減する巡視路用製品を紹介 します。鋼製組立式階段「NDマイステップ」、鋼製組立式「巡視路用手すり」、路面整備用の「巡視 路用すべり止め」は、「NDマイウェイ」と共に、巡視路の急斜面やすべりやすい部分を整備して、安 全に楽に巡視していただくようにするものです。



■NDマイウエイ 全タイプの紹介(No.7)
概要
 NDマイウェイは、昭和59年に組立式の簡易橋として発売を開始し、現在までに、S型、L型、m型、 S4型等、多様な二一ズにお応えする製品群として開発をすすめてまいりました。
 デンロ技報No.1では、S型を紹介いたしましたが、このたび全タイプについての特徴や仕様をまとめ ると共に、販売実績も含めて紹介致します。



■ND式マンホールガードの紹介(No.5)
概要
 当社はこのたび、地中送電や地中配電の工事・保守の際にマンホールを安全に昇降していただく設備 として、「ND式マンホールガード」を開発いたしました。この製品は、当社が従来から販売しており ました同名の商品に、ユーザーニーズを反映させて改良したものです。当社の従来品に比べ、組立・固 定を簡単にすると共に、運搬・保管の時の占有スペースを大幅に小さくしました。又、二一ズに合せて お選びいただけるよう、簡易型・強力型の区分を設ける等、製品のバリエーションも拡げております。
 以下に、新型ND式マンホールガードの概要を紹介いたします。



■フィリストランネットの紹介(No.4)
概要
 当社の新製品「フィリストランネット」は、従来からご愛顧戴いておりましたフィリストランロープ の素材である「ケブラー繊維」を、ネット状に網目加工したものです。
 ナイロンネットに比べ、軽く、強く、耐候性がよいという特長を生かして、「鉄塔組立時及び送電 線延線時の落下物防護用」はもちろん「標示旗用」及び「高電圧充電部隔離用」にも御利用戴けます。



■NDマイクロポールの紹介(No.3)
概要
 当社の新製品「NDマイクロポール」は、多重無線回線のマイクロ波帯に対応した標準 無線鉄塔です。モノポール構造のため、運搬、組立、建柱等の作業が容易で、防災行政用 等の無線鉄塔はもちろん、照明や非常サイレン等の施設柱としても御利用頂けます。



■新型雪庇吹き払い柵の紹介(No.3)
概要
 冬期季節風と飛雪によって、山岳地の尾根や稜線の風下側に雪庇や吹き溜が発生する。これ等の雪庇や吹き 溜りは、平地で見られる降雪によって積もる雪と異なり主として地吹きによって起こる現象で、冬季北西方同の 主風同側の斜面に、密集樹森等がなく開けている場所、馬蹄形状となり風が収束する場所では著しい発達が見ら れる。このような場所に設置された鉄塔の脚部は積雪の沈降力、移動圧によって損傷を受け、その度合によって 危険な状態になる場合がある。
 従来このような地域に送電線を建設する場合、事前に雪状調査を行い、危険な場所は出来るだけ避けるのが好 ましいが、冬季の季節風は北から西側にその年によって変動し、また、間題となる大雪は5〜10年の周期で到来 し、地形によっては、雪庇の方同と規模が変わる場所があり、1〜2冬程度の事前調査では確実性に乏しく、ま た最近は用地事情等により、鉄塔位置の選定が限定される場合もある。更に、500kv級の根開きの大きい鉄塔で は、敷地の確保上、1〜2脚は雪庇や吹き溜り側に止むを得ず設置される場合がある。
 そこで弊社では、以上述べた諸問題に対応するため、従来から林業・道路・軌道関係の防雪に用いられている 大規模な壁状又はこれに類した形状の吹き払い棚および吹きだめ柵と異なり、雪庇や吹き溜りの発生メカニズム に対応し空力的に尾根風下側に発生する雪庇等を吹き払い、鉄塔脚部部材の積雪の沈降力・移動圧による損傷防 止を目的に新型の雪庇吹き払い棚を開発したので以下紹介する。
 なお、この新型雪庇吹き払い柵は、関西電力株式会社京都支店殿の御指導、御協力によって共同開発し、今冬、 現地で試用し、実態調査によりその機能が確認されたものである。



■NDマイウエイの紹介(No.1)
概要
 NDマイウェイは当社の新製品で軽量コンパクトな組立歩廊・組立簡易橋です。
 送電線巡視路用として開発されましたが、工事、林業、農業等多方面への応用が期待され、発売以来、 好評を博しています。



■フィリストランの紹介(No.1)
概要
 フィリストランは、1971年に米国デュポン社で開発された高強力有機繊維「ケプラー」を素材として、 これにフィリストラン独自の撚り加工と被覆加工をした非金属性のロープであり、種類・構造によりP SWR(作業用ロープ)、PS(送電用の防護ネット・延線用ロープ)、HPTG(支線用ロープ)に 大別できます。
 弊社では、ワイヤーロープ、ナイロンロープと比較した良好な電気絶縁性、高い引張強度、低い伸び、 軽さ、柔軟性…に着目して、1982年から電力会社殿の送変電関係を中心に、無停電での送電線架線工法、 送電線周辺の工事による停電事故を防ぐ工法に、フィリストランが非常に適しているという点をアピー ルしてきました。
 その結果採用された架線工事による架渉線落下防護ネット、架線工事による活線の接近防護ネット、 延線用ロ一プ、高圧送電線下の被帯電ロープ等の概要をここにご紹介致します。
 又、これら工法のバックデーターとなったフィリストランの各種機械・電気的特性値を、試験の中間 報告から抜粋して素データ一の形でご紹介致します。